猫 さくらの腎不全発症から回復までの記録

猫 腎不全、bun140オーバー、クレアチニン11からの回復の記録です。

みかんのこと⑤(終)

その夜中。

みーちゃんが猫用こたつから出てきた。

 

動いた!

 

隣の部屋まで移動して、お水を飲んだ。

 

奇跡の復活が始まる!きっとそうだ!

 

わたしはそう思った。

 

 

 

水を飲んで猫用こたつに帰ってきたみーちゃんに、フードを差し出す。

 

さぁ、食べて。

ここから盛り返すよ!

 

 

わたしの意気込みをよそに、みーちゃんは全くフードには興味がない。

感情の起伏のない、平たいような、でも深いような、そんな瞳で私を見る。

 

 

 

・・・やっぱりもうダメなのかな。

 

 

みーちゃんの隣で膝を抱え込む。

 

 

 

 

翌朝。

旦那の声で目が覚める。

「みーちゃんが鳴いてる!」

ニャオンニャオン、鳴き声が聞こえる。

 

急いで起きると、隣の部屋のお水を飲んだらしいみーちゃんがその場にへたり込み、おもらしをしていた。

 

弱々しい、その姿。

水たまりができたその横で、うずくまるみーちゃん。

 

 

その、生命のチカラが明らかに今にも消えそうな姿に、涙がこみ上げる。

弱々しくてガリガリで、でもフワフワした毛と丸い瞳。

みーちゃんという命の源が、本当に本当にもう消えそうになっている。

 

 

私はみーちゃんをお気に入りの猫用こたつに運び、おもらしを片付ける。

 

命の火が消えそうなのを、どう受け止めていいか、どうしてあげたらいいのか、何の答えも出ず、気づいたら私は少し眠っていたようだった。

 

 

シューハーシューハー

何かの音が聞こえて目が覚める。

 

 

みーちゃん!?

駆け寄ると、みかんの息遣いが荒くなっていた。

 

 

 

みーちゃん、みーちゃん。

私のところにきてくれてありがとう。

みーちゃんは幸せだったかな。

私はみーちゃんに出会えて幸せだったよ。

ありがとう。

またどこかで会おうね。

ありがとう。またね、またね。

 

 

最後にみかんは息を大きく吸い込み、そのまま息を引き取った。

 

 

 

とても、とても悲しかったけれど、みかんが最後に旅立つ瞬間、そばにいてあげられたことが、本当に良かったと今でも思っています。

 

そして、みかんが亡くなった直後、さくらとつくしがお互いシャーーーッと威嚇しあった姿に、

あぁ、わかっているんだな、猫ってすごいな、と思いました。

  

 

 

みかんの話は、これでおしまいです。

 


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 さくらとは、よく似た姉妹でした。

色が濃いのがみかん。薄いのがさくら。

 


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 つくしとは、大の仲良しだった。

よく一緒にくっついて眠ってたっけ。

 
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 上からみかん、つくし、さくら。

三匹、とても関係のよい、微笑ましい姿をよく見せてくれました。

 

みかんのこと④

やせ細ったみーちゃんを連れて帰る。

 

先生は「何でもいいから食べれる物があったら食べさせてあげて。腎臓に悪いとかそんなの関係なく」と言った。

 

近くのペットフードショップで、みーちゃんが好きそうなもの、食べやすそうなもの、栄養がありそうなものを色々カゴに入れていく。

 

子猫用のミルク。

これなら飲みやすいかな?

そんなことを思いながら商品を手に取ったとき、店員さんに話しかけられる。

「ネコちゃん、何ヶ月ですか?」

 

「・・・5歳です・・・」

涙がこみ上げてきそうで、そそくさとレジに向かい買い込む。

 

 
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あと、ポテトチップス!

なんでか好物みたいだった。

決してあげたりはしなかったけど、何度か私が食べてるときに盗み食いされたことがある。

食べてる途中でトイレになんか行ったりすると、帰ってきたらみーちゃんが袋に手を突っ込んで一生懸命食べてたっけ。

あれはビックリした。

声をあげたらコソ泥みたいに、サッと逃げて行った後ろ姿が可愛かった。

 

ポテトチップスも買ってきた。

 

 

 

家に帰ってきたみーちゃん。

さくらとつくしが、みかんに近寄る。

匂いを嗅ぐ。

大人しく嗅がせるみーちゃん。

数秒、そんな時間があって、解散。

さくらとつくしは、これ以降はみーちゃんに近寄らなかった。

きっと何かを感じていたんだろう。

 

みーちゃんには、お気に入りの猫こたつの周りにベビーサークルなどを使って、子供が入れないようした。

買ってきた色々なものをお皿に並べたり、手で口元まで持っていったりした。

 

 

何も食べない。

 

 

子猫用ミルク。

 

飲まない。

 

人差し指にミルクを付けて、みーちゃんの鼻にペッと付けてみる。

 

ペロッ。

舐めた!

 

舐めた、その後、

みーちゃんの瞳が急にスウッと遠くへ行った気がした。

 

(もう何もいらないよ)

そう言ってるような気がした。

そのときの瞳は今でも思い出します。

 
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左がさくら、右がみかん

みかんのこと③(さくらの姉妹猫 腎不全で)

赤血球などの数値が低くなってきたみかん。

 

貧血です。

 

腎臓が悪くなると、造血ホルモンが作られなくなる、と先生は説明してくれました。

 

先生「輸血してみてもいいですか?輸血でいったん貧血を改善して、それから治療続けましょう。」

 

「お願いします!」

 

猫の血液型は三種類。

みかんがどの血液型であったとしても、先生のお宅の10匹のネコちゃんのうち、合う子から血を貰えることになりました。

 

先生のネコちゃんから血をもらえるなら、大丈夫だ、元気もらって盛り返してくれる。

 

そう祈って信じていました。

 
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輸血翌日。

 

先生「輸血終わったあと、様子見に行くと立ち上がって近寄ってきてくれたから、お!と思ったんですが、、、

 

血液の数値はほぼ上がらず、逆に腎臓の数値は悪くなって、、、

 

このままだと病院で不幸なことになってしまうことも考えられます、、、」

 

 

 

すごく悲しそうに説明してくれる先生。

先生の表情が、(治療不可能)と告げていました。

 

 

「わかりました。みかん、家に連れて帰ります。先生、色々とありがとうございました。」

 

 

 
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2013年

6/1輸血 6/2退院

 

続く

みかんのこと②(さくらの姉妹猫 腎不全で)

みかんは即入院となりました。

 

24時間ずっと点滴を入れて、治療。

 

入院になるなんて、、、

そんなに悪い状態だったなんて。

ごめんね、みーちゃん。

 
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それでもこの時は、入院して治療してもらえば治る、帰ってくると思ってました。

まだ5歳で若いということにあぐらをかきすぎて、どんなに若くても病気で亡くなってしまうこともある、という事を完全に忘れてました。

 

本当に無知な飼い主でした。

 

 

かかりつけの病院は車で15分。

車の運転ができなかった私は、バスを乗り継いでみーちゃんに面会に行きました。

 

その時は上の子供が1才だったので、抱っこ紐で抱っこしてバス乗って連れて行ったっけ。

(今回のさくらの通院は下の子が1才前。何だか状況が似てます。)

 

面会に行くと、すっくと立ち上がって近寄ってきたみかん。

帰りたいよ、瞳がそう言っていました。

今でも思い出します。

 

入院して3日目、腎臓の数値は依然高いまま、赤血球やヘモグロビンの数値が極端に低くなってきてしまいました。。。 

 


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(左から、つくし、みかん、さくら)

 

続く

 

みかんのこと① (さくら姉妹猫 腎不全で)

さくらの姉妹猫、みかんのことを書こうと思います。

 

2013年6月、腎不全でお星様になったみかん。

5才でした。

里親として引きとったこの子。

さくらとみかんは、ガリガリに痩せたところをボランティアさんに保護されました。

猫を迎えたいと思っていた私が、ボランティアさんのお宅に見に行って、さくらとみかんに出会いました。

それが2009年4月。

そのとき1才弱くらいだろうとのことでした。

 
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(右がみかん、左がさくら。そっくりな姉妹)

 

それからさくらはすぐに家に迎えたのですが、

みかんは風邪を引き、治るまではボランティアさんのお宅にいて、家に迎えたのはゴールデンウイークあけの5月。

家にやってきたときのみかんは、2.1キロで痩せっぽっちのネコでした。

 

 

臆病なみかんでしたが、だんだん懐いてきてくれて、近づいても逃げなくなった時は嬉しかった。

体重も増えて、3.3キロになってました。

 

 

そんなこんな、さくらとみかんの姉妹猫に、2011年つくしを迎えて3匹で仲良く暮らしていました。

 
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2013年5月下旬。

みかんの食欲がなくなりました。

戻すことも多くなりました。

胃が調子悪いのかな?

その時はそう思ってました。

まぁ一過性のものだろう、様子をみよう。

まだ5才だし、そんな重い病気になるはずない。

すぐ治るはず。

 

 

そう思って何日か過ぎ、どんどんみかんは調子悪くなりました。

これは何かおかしい、病院に連れて行こうと思いましたが、かかりつけの病院は車でないと行けず、その当時、車が運転できなかった私は、旦那が病院に連れて行けそうな日まで待ってしまいました。

ここでも2,3日経過してしまった。

 

 

そして病院へ連れていったみかんの診断は、

腎臓病。

 

その時の血液検査の結果です。

bun、クレアチニン共にむちゃくちゃ高いですが、

赤血球や総蛋白なども基準超えしており、症状は重篤で進行している状態でした。

 


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この時の自分の行動、気づいてあげられなかった事、無知すぎた事、してあげられなかった事、もっとああしていれば良かった事等々、今でも思い出すと胸が苦しくなります。

 

 

 続く

 

 

 

さくらのごはん

さくらのフードは慢性腎臓病に配慮したフード。

療法食。

 

 

これから、ずーーーっとコレ。

健康のため。さくちゃんのため。

 


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…なんだか味気ないな。

 

自分がさくちゃんだったら?

 

時々は、時々でいいから、好きなもの食べたいと思うだろうな。

 

 

だって、ごはんって楽しみだもん。

その楽しみが色褪せたら、しょんぼりしてしまう。

 

 

もちろん、健康を害することになったら本末転倒だけど。

 

でも、さくちゃんにも、ごはんで感じる喜びも感じながら生きていてほしいな。

 

 

 

 

そんなことを思いながら、最近は、美味しそうで、かつ、量販店で見比べて比較的体に良さそうな缶詰やらパウチやらを、すこーしだけさくちゃんにあげてます。

(無一物やたまの伝説など)

 

 

やはり、少量だとしても食いつき、目の輝きが違いますね。

 

 

 

 

 

ただ、それをあげた後に、戻されることがあると、やっぱりあげたらダメなのかな?私が調子乗りすぎなのかな?もっとストイックにやっていかないとダメなのかな?

なんて落ち込みます。。。

 



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24 発症から2ヶ月と3週間 血液検査

さくちゃんが発症したのは、3月の下旬。

まだまだ寒くて、キャリーに毛布をしいてカイロも入れて通院してた。

 

今はタオルケットをしいてる。

 

季節が進んだなぁ。

 

さくちゃん。

とっても元気。




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6/7

今日は三週間ぶりの病院。

血液検査だ。

 

 

結果。

前回とほぼ変わらず。bunだけすこーし高い。

bun 36.9(基準14-36)

クレアチニン2.1(基準0.8-2.4)

 

他の数値は基準内!

数値より何より、さくちゃんの様子が、カラダ全体から「大丈夫!」っていう空気を感じる。

 

 

先生「血液検査の数値、安定しましたね。

今後は三週間ごとにお薬を取りにきてもらって、そのときに点滴しましょう。

血液検査は様子に変化がなければ、3カ月後くらいでいいでしょう。

いや~、ホントさくらちゃんが元気で、私もうれしいです。」

 

私「ありがとうございます。

一時はどうなることかと心配したけど。

でもこれからもまだまだ、さくらと一緒にいれますね。」

 

先生「まだまだ大丈夫ですよー!」

 

そう。

これからもさくちゃんと一緒にいられる。

一緒に暮らせる。

別段なんてことない、ただ起きて、ごはん食べて、時々遊んだり、そんなことの繰り返しだけど、それが幸せなんだなぁなんて思う。

 

 

 

 

血液検査履歴

 

日付

3/22→3/29→4/5→4/19→5/2→5/17→6/7

 

bun(基準14-36)

>140→90.4→30.9→34.8→42.6→42.1→36.9

 

クレアチニン(基準0.8-2.4)

11.0→6.2→1.9→1.8→2.1→2.2→2.1

 



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